☆症例☆ 逆子
30代後半 女性 Dさん 主婦
○ 悩み ○
- 妊娠36週 逆子をもどしたい
○ 身体の状態 (問診)○
- 足が冷える、
- 足がつる
- 腰が痛い
‐ 足がむくむ
○ 診察 (脈診・腹診・舌診)○
脈診:妊娠後期の順調な脈
舌診:すこし腫れぼったく、むくみがある
腹診:下腹部に張りがある。
○ ある日の院内での治療 ○
- 全身調整(Dさんの場合は、全身の水分代謝を改善する)のための鍼(はり)
- 逆子灸、子宮内を温める棒灸、鼠径部や臀部・仙骨を温め下半身の血流をよくするためのお灸、冷えをとるお灸
- 臀部、肩、首回りの筋膜リリースオイルマッサージ、足のむくみ改善のオイルマッサージ
- 臀部(おしり)周りの筋緊張を緩める鍼(はり)とお灸
- 自宅での逆子改善のためのお灸指導
Dさんは、逆子になって初めて あいナチュラル鍼灸院 に来院されました。妊娠前から下半身の冷えがあったとのことでしたが、順調に36週まで妊娠期間をすごしてきましたが、36週になり逆子を指摘されました。もともとあった腰痛もこのころかなりひどくなられていて、足のむくみも気に始めていたそうです。
東洋医学では妊娠期は基本的に『水毒』という状態になると考えています。『水毒』とは、水のめぐりが悪い状態です。それに加え、36週にもなると胎児も子宮も大きくなり、血管を圧迫しますので、もともと冷え性のあったDさんの血流はさらに悪化します。
そうなると、子宮内も冷え、そのため本来重たい頭を下にしていた方が楽なはずの赤ちゃんが逆子の状態になることが多く、血の流れ、水の流れを改善してあげることで、逆子ちゃんが治るケースが大変多いです。
腰痛の治療も併せて行うことで、妊婦さんであるお母さんのストレスも軽減しました。
Dさんの場合は、その場では変化は起こりませんでしたが、自宅で1回お灸を翌日していただいたときに赤ちゃんが大きく動いた感覚があったそうです。
予定日より1日早く無事出産されたご連絡いただきました。