☆症例☆ 五十肩

faceoldman.png 50代 男性 Bさん 公務員 

 悩み 

- 半年ほど前から右腕が上まで上がらない

- シャツに腕を通すときに激痛がある

- 眼精疲労

 


 身体の状態 (問診)

- 半年前は痛みで眠れない日もあったが、今は普通にしていたら痛みはでない

‐ 飲酒をやめてから、甘いものをよく食べる

- 運動は月に1回ほどのゴルフ

- 首肩のこりは20年以上前から


 診察 (脈診・腹診・舌診)

脈診:ストレスによる自律神経の乱れ

舌診:上半身に熱がこもる体質

腹診:胃のあたりが冷えている

○ ある日の院内での治療 ○

- 全身調整(Bさんの場合は、交感神経を鎮め副交感神経の働きをよくするための鍼(はり)

- 胃の働きをよくするための鍼(はり)とお灸

筋肉のゆがみをとるための筋膜リリースオイルマッサージ

- 炎症で固まってしまった肩関節周囲の組織の再生を誘発する鍼(はり)とお灸

- 背筋の固まった筋肉を緩ませるストレッチ

 

『五十肩」は、ある日突然肩を動かすと今までなかった激痛が走り、動かせる範囲が狭まってしまう状態の通称です。40代の方であれば、『四十肩』といわれますが、正式には『肩関節周囲炎』という名称があります。

 

Bさんの場合は、痛みの一番激しい急性期が過ぎていましたが、前側に右腕を伸ばしてあげていくと160度ほどのところで痛みがでてそれ以上あげられず、耳の横に腕をつけられない状態でした。

 

吉祥寺あいナチュラル鍼灸院では全身の治癒力をあげるために経絡治療という方法と使っています。Bさんは、ストレスで交感神経と副交感神経をのバランスが悪くなり、細胞の修復を遅らせている状態でしたので、細い鍼(はり)を使い治療を施しました。

 

また、身体の修復を活発にする副交感神経の働きが低下すると、消化器系の胃腸の働きの落ちるため、胃の動きをよくするお灸と鍼も行いました。

 

固まってしまった肩関節の周辺は丁寧に硬結(かたいコリコリ)を砕いて、ほぐしていかなければなりませんので、少し刺激の強い鍼(はり)です。この鍼(はり)の手法は、”小さな傷をあえて作り、大きな傷を治す”鍼灸の本来の効能を使ったものです。古い痛みや古傷には特に効果的な手法です。

 

鍼灸治療後、背中や腰などのストレッチを行います。1回の治療後でも体はかなり軽くなりますが、それ以上の効果が治療後に起こります!鍼灸治療の刺激を受けた患者さまの体のお仕事はここからが本番です。

 

いったん炎症が治まって固まってしまった肩関節が、鍼灸治療により作られた小さな傷を治癒するためにたくさんの血液を治療部位に集め、元の組織に戻すために再建築が始まるのです!

 


 おうちでのケア 

・肩甲骨、コアを動かす体操

・マインドフルネス指導

・ウォーキング指導

・睡眠指導による快眠への工夫

・食事管理(体にあった食材選び)

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 経過 

初診 治療直後から腕が耳につくようになった。
以後 月1回 メンテナンスのために月1回来院。

 

 

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